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2015年07月25日 (土) | Edit |
透明人間は204号室の夢を見る / 奥田亜希子



暗くて地味、コミュニケーション能力皆無で、これまで友達ができたことのない実緒。奇妙な片思いの先にあるのは破滅か、孤独か、それとも青春か。

読んでみると、変わった題名に納得です。
友達を作ることが出来ず、今まで楽しいことがなかった実緒を、ずっと応援しながら読んでました。
たとえ、いづみに下心があって実緒に近づいたとしても、あれだけ優しく接してくれたのは事実で、それにつき合っていた春臣も、決して実緒を邪険に扱わず、優しい人だと感じました。
そんな関わりがあったからこそ、実緒がバイト先で、眼鏡リーダーにちゃんと言えた場面は嬉しかったです。
けれど、やはり実緒のあまり自覚のないストーカー行為は不安で、ラストはどうなるのか?と、ずっと気になりました。
なので、ラストの春臣の反応は……まぁ、こうなるか……と、後味のあまり良くない終わり方かな?と思ったのですが、その後渡瀬さんの存在で救われました。
実緒が再び、書けるようになって良かったです。こんな実緒だからこそ、書ける物語があるのですね。


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