FC2ブログ
2015年05月14日 (木) | Edit |
屋久島ジュウソウ / 森 絵都



皆で縄文杉を見に行こうと楽しいグループ旅行のつもりで訪れた屋久島。そのハードさにはまだ気づかずに…。にぎやか取材旅行記と、忘れがたい旅の思い出を綴った14編が収録された旅エッセイ集。

屋久島の旅行記と小説すばるに掲載された「slight sight‐seeing」が収録されています。
読みやすくて、面白かったです。

屋久島縦走コースでは、引率するK原さんの前日の緊張感や、普段運転しないT田さんが不安を隠しながら運転する男気。旅行で、しかもレンタカーで運転するのは、緊張するし、知らない道だし、普段乗せない人を乗せるし、本当に気疲れします。
E口さんの梅干しショックや、池田さんの虫嫌いなど、メンバーの様子も細かく描かれていて楽しいです。

後半の旅エッセイは海外旅行です。
モロッコの少年ガイド・ハッサン、パリのホテルの従業員・ローラの思いがけないプレゼントなど印象的なお話が多いです。
この本を読むと、どこか旅に出かけたくなります(´▽`)

ラストの森さんの言葉が心に残りました。


この人の心に非国際的な差別意識が巣くっていたとしても、それは私の問題じゃない。
彼自身が克服するなり来世への課題として持ちこすなりすればいい話であり、私がへこむなんておかどちがいもいいところだ。

人類が国境の概念を脱ぎ捨てるにはまだまだまだまだ時間がかかりそうだが、都会であれ田舎であれ、自分が今、踏みしめている土地は絶対に誰のものでもない。


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック