FC2ブログ
2016年12月25日 (日) | Edit |
向田邦子 暮しの愉しみ
/ 向田邦子・向田和子




脚本家、エッセイスト、小説家として活躍する一方、暮らしを愉しむのが上手だった向田邦子さん。手軽でおいしい手料理、食いしん坊ならではの器えらび、終の住処での暮しぶり、行きつけの店、旅などライフスタイルが描かれている一冊。

一見、写真が多いので文章はあまりないように見えますが、そんなことはなく充分読み応えもありました。
そして、向田さんが集めた小壺や器、飾っていた絵や書などの写真も盛りだくさんでとても興味深いです。南青山のマンションの部屋の見取り図まで載っています。
向田さんを語る座談会には、向田さんの母せいさん、妹の和子さん、デザイナーの植田いつ子さんが語っていて、色んな向田さんを知ることができます。
向田さんの素敵な人柄がよく伝わる楽しい一冊です(´▽`)




2016年12月23日 (金) | Edit |
狂い鳴くのは僕の番 / 楔ケリ



一流企業に転職し、新天地へ希望を馳せるサラリーマンの高羽。だが入社早々、直属の上司である烏丸の秘密“人を惑わし、劣情を煽る特異体質"を知ることに。烏丸は自らの体を武器に、大企業のキャリアの地位におさまっていたのだった…。

これを読むまでは、オメガバースの意味が分からず、全く興味なかったのですが…初めて興味が湧き、面白くて一気にはまりました(´▽`)
Ωに生まれるというのは、それだけで切なくて、ちょっと痛々しいのですが、だからこそ高羽の存在が救いになります。
鵜藤がまた、いい感じにちょくちょく登場するのもいいですよね。
イラストが色気があり、とてもステキです。
続刊出るのが楽しみです~♪
まだまだ二人のラブラブぶりが見たいです(*´▽`*)

2016年12月18日 (日) | Edit |
息子ってヤツは / 室井 佑月



愛と葛藤の日々を赤裸々につづる、子育てエッセイ集。

我が家にも中学生の一人息子が居るので、とても親近感を持ちながら読みました。けれど、中学受験や、まして寮のある進学塾を目指すなんてとんでもないですが…(^▽^;)

室井さんは息子の為にはどうすればいいのか、常に考えて悩んでいます。
息子の為に子離れという決断がまたスゴイです。愛情がひしひしと伝わりました。
それにしても、中学受験て大変なんだなぁとしみじみ思いました。
それぞれの考え方があるし、子ども一人ひとりに合ったやり方があるし、子育ては難しいですね。
そして、子どもに与える親の影響力は大きいなぁ。

そういえば、犬を飼うにあたり30冊は犬の本を読んだとさらりと書かれていました。とても真面目な方なんだなぁと感じました。

室井さんの愛情がいっぱい詰まった一冊です。
息子さんは楽しそうに学校生活を送っているようですね(´▽`)

2016年12月13日 (火) | Edit |
〆切本



作家の様々な〆切にまつわる話があり、とても面白いです。
現在の方だけじゃなく夏目漱石、谷崎潤一郎、江戸川乱歩まで…幅広いです。
締め切りを守らない作者、きちっと守る作者、そして編集者、それぞれ味わい深いです。
装丁がセンスありますね。これは読みたくなります。
なんだかこの本を読むと、作家先生たちが身近に感じられます。こんな様々なご苦労があるんですね。また言い訳や開き直りが面白かったです。
締め切りを守らない人のお話が多かったので、吉村昭の「早くてすみませんが……」や、村上春樹が逆に印象に残りました。
こんなに締め切りを伸ばす人や、締め切り日を過ぎてから書き出す人がいる中で、締め切りを守る人たちが、やけに立派だと感心しました(^▽^;)
山口瞳の向田邦子が遅筆で悪筆だと書いているのも意外でした。そうだったのかぁ。
長谷川町子さんのマンガも面白かった。マンガも大変です。
胡桃沢耕史の境遇の変わりようもすごかったです。これは確かに魂が歪んでしまいますよね…(ーー;)

作家って大変なんだなぁ~としみじみ思いました。
作家になりたいなんて大それたことを夢見ていた頃もありましたが、とんでもないことです。
誰かが苦労して書いて下さったモノを、家でゴロゴロと寝ころびながら読めるのは幸せなことですね。


2016年12月08日 (木) | Edit |
洗えば使える泥名言 / 西原 理恵子



歴史上の偉人とかビジネスの成功者の名言みたいに輝かしいものではありません。どっちかというとゲスだったり、身もフタもなかったり、ワケわかんなかったりするような言葉ばっかりです。でも、サイバラの人生の糧となった〝言葉の劇薬〟です。サイバラの人格を形作る土台となった身近な人の「金言」集です。

色々な名言?がありましたが、最初の「それをやるのがお前の仕事だ!」という言葉には、確かに…と思いました。仕事って、イヤな思いもするし、大変だし、しんどいし…でも、それでお金をいただいてるんですよね…。

マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね
司書の方がツイートした言葉です。なんだか泣けます。こんな風に、子どもたちを守ろうとしている人もいるんですね。優しさが溢れたツイート…この言葉で、自殺を思いとどまってほしい。子供たちに沢山の逃げ場所があるといいですね。

公務員が本気で逃げたら誰もかないません
そういう時はアメリカ大使館に逃げるんだ
知らなかった~(^▽^;)
様々な名言があり面白かったです。



2016年12月06日 (火) | Edit |
浮遊霊ブラジル / 津村 記久子



短編集です。
「給水塔と亀」「うどん屋のジェンダー、またはコルネさん」 「アイトール・ベラスコの新しい妻」 「地獄」 「運命」「個性」「浮遊霊ブラジル」

どれも、なんとも個性的で印象に残る短編集です。
「アイトール・ベラスコの新しい妻」では綾の「苦しめてやる」が怖すぎです…旦那さんの今後が心配…。
物語消費しすぎ地獄…まさかこんな地獄が…(^▽^;)
「運命」も好きです。色々な場面が出てくるので、一回目はあまり理解できず、読み返しました。面白いです。
「浮遊霊ブラジル」は、ほんわかとした雰囲気でした。
どれもこれも、津村さんらしくていい作品でした(´▽`)


2016年12月04日 (日) | Edit |
若葉のころ / 長野まゆみ



凛一シリーズ、とうとう最終巻です。
今回、急に進展しました。
とりあえず正午が元気になってきたのが、とても安心しました。恋の力ってすごいな。
そして、セーターの場面ではやっぱり泣きました。母の愛情が切ないほどに伝わります。
そして有沢…よく分からない人だと思っていたけど、いい人でした…。
氷川は、やっぱり何を考えているのかよく分からない…ずっと彼女がいたのに急に凛一一筋になれるのだろうか?
この本に登場する男の人は、ほとんど何を考えてるか私には分からない…難しい。
省子のずばずば言う感じが、とても清々しい。
二人がうまくまとまり良かったのですが、電話や追突の件などが気がかりで、どうも読み終わった後がすっきりしませんでした。
続きを書いてほしいなぁ。