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2016年10月29日 (土) | Edit |
とにかくウツなOLの、人生を変える1ヶ月 / はあちゅう



毎日を鬱々と過ごすOLの奈緒が会社を休んだ日、表参道で出会った真っ白な建物。「メンタルジム・ヒカリは人生を激変させたいあなたのための場所です」――書いてあったメッセージに、奈緒は思わず足を踏み入れた。

内容は自己啓発本のような雰囲気ですが、読みやすかったです。
主人公の奈緒が素直で向上心のある性格なので、余計に効果があるのかなぁと思ったり。
「悩みは生きてることの証」
「選んだもので、人生はつくられる」
そんな言葉が印象に残りました。

それにしても、なんて労働時間が長いのでしょう。日本人、いくらなんでも働きすぎ……都会で働く人たちは大変だなぁ。毎日こんな時間まで働いてたら、誰でもウツになっちゃう気がします…。

おいしそうな飲み物がたくさん登場するので、読んでると温かいティーを飲みたくなります。
日々、疲れているOLさん達にお勧めの本です。


2016年10月27日 (木) | Edit |
切れない糸 / 坂木 司



東京の商店街育ちの新井和也は、大学卒業を間近にした冬、家族の危機に直面する。そこで急遽、就職の決まっていない和也が、家業の新井クリーニング店を継ぐことに。

和也が少しずつ成長していく様子が良いです。
商店街で家業を継ぐって、やっぱりえらいなぁと思います。今時、なかなか出来ることじゃないですよね。周りがスーツなどを着て就職する中、和也の葛藤や複雑な気持ちがよく伝わります。
うっとうしいけど温かい、商店街の良さが和也を通して描かれていました。

和也と沢田、お互いに支え合っている関係がいいですね。
登場人物がみんな優しい人ばかりで、悪人もいないし、ミステリーですが殺人などの事件がないので、気持ち良く読めます。
「切れない糸」って、そういう意味だったんですね。
続編はないようですが、良い終わり方でした~(´▽`)


2016年10月25日 (火) | Edit |
妄想アタッチメント / 和稀そうと



永島は中学時代からずっと同級生の見波に恋をしていた。親友という立場から告白する勇気も持てず、悶々とした欲求を見波に似た男と寝ることで解消するダメダメな日々。

BLコミックです☆

シマくん必死すぎてかわいい(*´▽`*)
陽気なセフレ君がお気に入りです。特にシマくんに執着もないらしく、楽しそうに応援してくれてる感じもよいです。
トイレの鉢合わせの場面、面白すぎるし!何回見ても笑ってしまう(´▽`)
いつもは飄々としている見波くんですが、初めてで戸惑っている様子とか、とにかく全てが可愛い。
違うお話の短編が二つありましたが、表題作のお話が断トツに良かったです(´▽`) 「ゴールデンデリシャス」は終わり方が中途半端な気がしましたが、表題作のお話がだいぶ気に入ったので他の作品も読みたくなってきました~☆

2016年10月23日 (日) | Edit |
ダメをみがく-“女子”の呪いを解く方法
/ 津村記久子・深澤真紀



最初の会社をパワハラで退社した芥川賞作家と、150社以上就職・転職活動した経験をもつコラムニストが、世間知らず・不器用・KYなままでも、なんとか社会で生き延びていくための技術を語り尽くす。世の中をすいすい渡っていけないことに悩む、すべての女性に捧ぐ。

対談集です。前半は長く感じました。
とにかく深澤さんがよく喋ります。津村さんは聞き上手でもあるなぁ~と。
そして、このお二人は、ぜんぜん「ダメ」じゃないです。すごく真面目でしっかりしている。とにかく色々な経験をして様々なことを考えていて、しっかりしすぎているくらいなので…ダメをみがくという意味がしばらく分からなかったくらいです…。

「趣味は素敵じゃなくていい。共感してもらえなくていい。」
誰にもBLが好きだと言ったことのない私ですが、それでいいんですね(^▽^;)
東の女の人は褒め合うのですか?「輝いてて」とか「あこがれよ」とか、そんな言葉を実際に使う世界があるのですね。そのことに驚きました。その世界、私にはムリかも……。

この本を読んで、気持ちが楽になる、何かから解放される…そんな女性が多くいるのではないかと思います。
お二人のイラストがかわいいですね(´▽`)


2016年10月21日 (金) | Edit |
teenage blue / 月村 奎



高校の入学式で凛太若い義母との接し方に悩むと継母のピンチをスマートに助けてくれた一学年上の梶。 凛太は瞬間、その人に恋をした。 それから一年、凛太は親しい後輩として梶のそばにいる。 けれど梶は、誰のものにもならない人気者。 彼の複雑な事情を教えられ、少し近づけた気がしたものの、やはり梶は掴みどころがない。

BL小説です☆
とても良かったです(´▽`) 凛太と梶くん、可愛かった~♪
ちょっとしたことで喜んだり、落ち込んだり、嫉妬したり……甘酸っぱくて切ない恋する気持ちが丁寧に描かれています。
新米ママハハとの複雑な感情も細かく描かれていて、とても丁寧で読みやすい文章です。
大人っぽい梶くんだけど、凛太より一つ年上なだけの高校生なんですよね。
梶くんのお友達の丸山くんも、とてもいい人!
内容にぴったりな雰囲気の、宝井さんのイラストがまたステキです(´▽`)
もっと月村さんの本、読みたいなぁ~♪


2016年10月16日 (日) | Edit |
よっつ屋根の下 / 大崎 梢



勤め先の大病院の不祥事隠蔽を批判し、犬吠の地方病院に飛ばされた父。製薬会社に関係の深い実家を気にして、父についていこうとしない母。ぼくと妹は、それぞれ別のほうについていくことにした……。

父・母・息子・娘、それぞれの語りでの連作短編集です。
まだ小学6年生の息子・フミはよく父についていったものだと感心しました。フミの語りで始まったので、こんなに父と息子はこっちに来てほしがっているのに、どうして母は頑なに東京を離れないのか?その気持ちが理解できませんでした。ですが、母の語りを読むと、う~ん、こちらは娘としての確執があるのかぁ~と……。
父・滋の一途さに驚きました。華奈を追いかけて東京に行くなんて…そして、こんなに長い間離れて暮らしていても、浮気もしないし…ステキな人です。
そして子供たちがホントにいい子たちです。
みんな、それぞれが家族と一緒に暮らしたいと思っているけれど、それぞれ譲れないものがあって…。
離れて暮らすことになり、それぞれが家族のことで迷ったり悩んだりし続ける。
てっきりラストは四人一緒に暮らすのかと思いきや……読み進めるほどに年数がどんどん過ぎていきました。こんな家族の在り方もあるのですね。ラストも良かったです(´▽`)


2016年10月12日 (水) | Edit |
脳はこんなに悩ましい
/ 池谷 裕二・中村うさぎ




心と身体をめぐる疑問はすべて脳に通じる――。かくも不思議で悩ましい脳の世界について、作家が研究者を徹底尋問。

対談集なので読みやすいのですが、難しい内容もけっこうありました。
うさぎさんの知識の豊富さに驚き、よく池谷さんの話にこんなに理解してついていけるなぁと感心しました。

色々な興味あることが話されていて、知らなかったこともたくさん知り驚きがいっぱいです。
アジアのIQが高いことや、日本語がひたすら受動的だというお話や、今はネットに情報があるので脳の使い方が変わってきている。余計なことを記憶する必要がなくなり、情報に行き着くための手段を記憶すればよくなった。
近代化の中で、脳にとって不自然な環境があまりにも急に訪れてしまったために、不安に関係する脳領域の反応を見ただけで「この人は都会で暮らしている」と判定できる…などなど。

遺伝子検査には、とても興味が沸き起こりました。
こんなに色々なことが分かるのですね…すごいです。
それも、こんなにお安いとは…ただ海外なので英語が…難題ですね…でも、やってみたいです!


2016年10月07日 (金) | Edit |
きょうの日はさようなら / 一穂ミチ



2025年7月。高校生の明日子と双子の弟・日々人は、いとこがいること、彼女と一緒に暮らすことを父から唐突に知らされる。彼女―今日子は、長い眠りから目覚めたばかりの、三十年前の女子高生だった…。

一穂さんのBLではない作品です。
とても読みやすいです。ゲームのことはあまり分からないけれど、懐かしい色々なモノが登場します。


父親と確執のある双子たち、その家族の中に突然今日子がやってきます。
明るくさばさばとした今日子の存在に家族は救われます。そして今日子自身も。
ラストが悲しくて、寂しくて…なんとなく悲しい終わり方しかないような、そんな物語で…そして実際そうで…。
次に目覚めた時、明日子と日々人のいる世界なのでしょうか?
年を重ねていった二人と会うのも、やっぱり寂しいんじゃないかと思います。
幸せになってほしいなぁ。

2016年10月03日 (月) | Edit |
碧空 / 長野まゆみ



凜一シリーズ2巻目です。

普段、落ち着いた物言いをしている凛一が正午と話す時だけ、子供っぽく感情的な言い方になるのが面白いです。
凛一の思いもよらない行動や衝動に惹かれます。凛一の優柔不断さは、寂しさも関係しているのでしょうね。氷川は京都へ行ってしまうし、両親のいない凛一にとっては、お兄さんのように慕っている千尋も結婚してしまったし…。正午が凛一の寂しい気持ちを代弁してくれていましたね。
今回、暁方まで両刀だったことが判明しました…あまりにも割合が多いです…いいのですが…。
中途半端な場面で終わってしまいました。
次巻「彼等」が楽しみです。


2016年10月01日 (土) | Edit |
座敷童子の代理人 / 仁科 裕貴



作家として人生崖っぷちな妖怪小説家・緒方司貴(おがたしき)が訪れたのは、妖怪と縁深い遠野の旅館「迷家荘(まよいがそう)」。座敷童子がいると噂の旅館に起死回生のネタ探しに来たはずが、なぜか「座敷童子の代理人」として旅館に集まる妖怪たちのお悩み解決をすることに!?

なんてことない、ほのぼのとした物語……そんなイメージがラストでひっくり返ります。
そうだったのかぁ~。ラストを読んでから、読み返すと面白いかも…伏線がいっぱいあることに気づきます…(^▽^;)
そもそも妖怪が見えるし、会話できるし…。
河童なんて…最初から緒方さんにフレンドリーだし。
座敷童子は、ずっと緒方さんにくっついてるし…。
妖怪たちはみんなちゃんと覚えてたんですね。白い狐なんていじらしく見えます。寂しかったんですよね。

次巻はどんな風になるのでしょう?
表紙のイラストがほんわかしててステキですね(´▽`)