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2016年05月31日 (火) | Edit |
ヒミツじゃないけど
~幸村修二についての観察~
/ 桜賀めい




今回はオムニバス集になっています。
こんなのも大好きなので嬉しいです(´▽`)

帝、東雲妹・莉子ちゃん、東雲姉・香子などが登場し、物語が始まります。
視点が変わり、新鮮で良かったです。
逆にして考えてみたら…も面白かったし、東雲の心の雄たけびもサイコーでしたね(*´▽`*)

登場人物がすごく多くて楽しい(´▽`)
そしてユキちゃんのお兄さん、こんな変な人だったの!?
まさかの帝達のいとこ・聖人と絡んでくるとは……そして聖人を溺愛してる執事まで登場!
聖人って、おぼっちゃまだったんですね(^▽^;)
相川家もみんな揃ってたし、なんて楽しい一冊でしょう。
10周年おめでとうございます。
楽しいお話とステキなイラストをありがとうございます(´▽`)☆


2016年05月28日 (土) | Edit |
神様の御用人 5巻 / 浅葉なつ



倭建命(ヤマトタケル)という名前は馴染みがありましたが、あんな過酷な人生だったとは全く知りませんでした。
そして、恵比寿様が歩けなかったことも初めて知りました。知らないことばかりですね(>_<)
「えべっさんの草鞋」良いお話でした(´▽`)

近頃はあまり孝太郎の出番がなかったので、孝太郎メインのお話があるのが嬉しかったです。相変わらずステキでした(´▽`)
孝太郎の言葉で気づいたけれど、女子高生に25歳のフリーターって、まずいかな…
穂乃香ちゃんは高校何年生だったかな?


掃除とは神業、穢れを払い清める尊い仕事」この言葉が印象に残りました。

2016年05月24日 (火) | Edit |
ランチのアッコちゃん / 柚木麻子



地味な派遣社員の三智子は彼氏にフラれて落ち込み、食欲もなかった。そこへ雲の上の存在である黒川敦子部長、通称“アッコさん”から「一週間、ランチを取り替えっこしましょう」と声がかかる。

楽しい一週間のランチです。
こんなバイタリティ溢れるランチとは!
ジョギングしたり、お店を手伝ったり…こちらまで生き生きとした気持ちになってきます。
食べることは大事ですね。身体を動かして、おいしいご飯を食べると元気になります。生きることの基本ですよね。
三智子は、ちゃっかり彼氏もできてましたね(´▽`)
そして表紙がかわいい!
後半のお話はアッコさんはほとんど登場してないですが、第4話の「ゆとりのビアガーデン」も好きなお話でした(´▽`)
次作も読みます!


2016年05月22日 (日) | Edit |
中島ハルコの恋愛相談室 / 林 真理子



厚かましさ世界一! 痛快無比、無敵のヒロイン中島ハルコが、男と女の恋愛のもつれた糸を、ばっさばっさとぶった切る!

フードライターの菊池いづみが、偶然 中島ハルコと出会い色々な経験をしていきます。
連作短編集で、ハルコがさばさばと解決?していく様子が面白く読みやすいです。ここまで自信満々で言いたいことをズバズバ言うハルコに、清々しさすら感じます。ハルコが、名古屋出身なので名古屋のことを色々と知れたのも面白かったです!


2016年05月18日 (水) | Edit |
ポトスライムの舟 / 津村記久子



29歳、工場勤務のナガセは、食い扶持のために、「時間を金で売る」虚しさをやり過ごす日々。ある日、自分の年収と世界一周旅行の費用が同じ一六三万円で、一年分の勤務時間を「世界一周という行為にも換金できる」と気付くが――。

芥川賞受賞作品です。
表題作「ポトスライムの舟」と「十二月の窓辺」が収録されています。
どちらも働く女性のお話で、働くことの大変さがよく伝わります。
今の時代に女性が働く状況や環境を、見事に描いています。

ポトスライムの舟」は、工場で働き、カフェで働き、パソコン教室の講師もして、データ入力の内職もするナガセが主人公です。
働きすぎて心配になります。セキが止まらなくなる場面はひやひやしました…。
けれど、こちらはまだ明るい気持ちで読めるし、登場人物も多く興味深く読めました。

十二月の窓辺」は胸が苦しくなるお話です。
職場での理不尽なパワハラ…こういうことが、現実にたくさんあることを考えさせられます。
どうすることもできない状況が辛いです。
早く辞めて!と、思いながら読み進んでいました。
なんとも、やるせないようなラストでしたが、あの環境から逃れることができて安心しました。


2016年05月17日 (火) | Edit |
妖精生活 / 鈴木あみ



妖精シリーズ3作目です。
今回は御曹司の真名部一唯が主役です。
一唯は家柄を守るため、無用なスキャンダルに巻き込まれないよう清い体でいることに何も疑問も持っていません。
そんな一唯が、叔父の悠史に上手に促され、新婚ごっこをすることに…(´▽`)
悠史の前では、いつもと違う様子の一唯がかわいいですね。
甘いシーンが多く、二人が楽しそうで和みました。
今回のみろく先生のイラストも、雰囲気に合っていてステキでした。
妖精シリーズはかわいいお話が多くて、安心して読めるのでかなり気に入っています。
残るは小嶋くんですね。楽しみです(´▽`)


2016年05月14日 (土) | Edit |
絶叫委員会 / 穂村 弘



町には、偶然生まれては消えてゆく無数の詩が溢れている。ぼんやりしていると見過ごされてしまう言葉たち…。不合理でナンセンスで真剣だからこそ可笑しい言葉の数々。

日本語って、色んな組み合わせで表現や雰囲気が変わって、難しいけど面白いですね。
穂村さんは、言葉が好きなんだなぁと改めて思いました。
色々な言葉とそれに対する穂村さんの考察が面白いです。
その中で特に気に入った言葉は「天然」の「怪人二十面相はこんな油断しないと思うんだけど、でも、江戸川先生が書くからには本当なんだろうね」です。
読みやすくて、楽しいエッセイ集でした(´▽`) 




2016年05月11日 (水) | Edit |
昨夜のカレー、明日のパン / 木皿 泉



七年前、二十五才という若さで亡くなってしまった一樹。結婚からたった二年で遺されてしまった嫁テツコと、一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフは、まわりの人々とともにゆるゆると彼の死を受け入れていく。

連作長編小説です。登場人物が繋がっていて、物語も進んでいきます。
木皿さんの作品は初めて読みましたが、とても読みやすいです。
登場人物がみんないいです。優しくてほんわかしている岩井さんが特に好きです。
少し切なくて、気持ちが温かくなる良い物語でした。
木皿さんの他の作品も読みたいです。

2016年05月07日 (土) | Edit |
ワーカーズ・ダイジェスト
/ 津村記久子




重信は東京の建設会社に勤める。奈加子は大阪のデザイン事務所に勤め、副業でライターの仕事をこなす。偶然出会った2人は、年齢も、苗字も、誕生日まで同じ。肉体的にも精神的にもさまざまな災難がふりかかる32歳の1年間、ふたりは別々に、けれどどこかで繋がりを感じながら生きていく。

とても読みやすいです。
仕事って、しんどくて憂鬱なことです。仕事に関わる人間関係も、大変なことがあります。理不尽なことも、たくさんあります。
けれど仕事なので、避けることも出来ず…。
楽しい仕事なんて、ほとんどないですよね…。
それでも、それぞれみんな小さな気晴らしなんかをしながら、仕事をし続けています。
そんな日常が描かれていて、興味深く読みました。
頑張ろうという気持ちになります。

ようやく二人が再会して…もう少し、その後を知りたかったです。
巻末に益田ミリさんの4コマ漫画があったので驚きました。
文章と雰囲気がしっくり合っていて良かったです(´▽`)


2016年05月05日 (木) | Edit |
まく子 / 西 加奈子



小さな温泉街に住む小学五年生の「ぼく」は、子どもと大人の狭間にいた。ぼくは、猛スピードで「大人」になっていく女子たちが恐ろしかった。そして、否応なしに変わっていく自分の身体に抗おうとしていた。そんなとき、コズエがやってきたのだ。

表紙の仕掛け、夜中驚きました。まだ読む前で意味も分からずで…(^▽^;)

忘れがちですが、人間も宇宙にある物質の、たくさんの粒で作られた生命体なんですよね。
宇宙の物質で作られていて、死んだら肉体は地球にかえって、それは宇宙の一部であり…人間も宇宙人ですよね。


小さな小さな、祝福された粒で出来た、たくさんの奇跡の体。
ぼくたちはいずれ死ななければいけない。絶対に、死ななければならない。
温泉も、石垣も、木々も、いずれ消える。それは恐ろしいことだけど、永遠に残るものよりは、きっと優しい。
永遠に残るものはきっと、他のものに粒を与えられないものだ。他のものと、交われないものだ。
粒を交換しながら、朽ちながら、永遠に残るぼくら。


西さんはすごいなぁと、この小説を読んで改めて思いました。