FC2ブログ
2015年07月25日 (土) | Edit |
透明人間は204号室の夢を見る / 奥田亜希子



暗くて地味、コミュニケーション能力皆無で、これまで友達ができたことのない実緒。奇妙な片思いの先にあるのは破滅か、孤独か、それとも青春か。

読んでみると、変わった題名に納得です。
友達を作ることが出来ず、今まで楽しいことがなかった実緒を、ずっと応援しながら読んでました。
たとえ、いづみに下心があって実緒に近づいたとしても、あれだけ優しく接してくれたのは事実で、それにつき合っていた春臣も、決して実緒を邪険に扱わず、優しい人だと感じました。
そんな関わりがあったからこそ、実緒がバイト先で、眼鏡リーダーにちゃんと言えた場面は嬉しかったです。
けれど、やはり実緒のあまり自覚のないストーカー行為は不安で、ラストはどうなるのか?と、ずっと気になりました。
なので、ラストの春臣の反応は……まぁ、こうなるか……と、後味のあまり良くない終わり方かな?と思ったのですが、その後渡瀬さんの存在で救われました。
実緒が再び、書けるようになって良かったです。こんな実緒だからこそ、書ける物語があるのですね。


2015年07月23日 (木) | Edit |
木嶋くんの恋愛試験 / 桃季さえ



BLコミックです☆

学校一邪悪顔で有名な木嶋くんの恋人は、 文武両道でイケメンの立花です。
ヘタレ生徒会長・修哉と腹黒美少年・豪のお話も収録されています。

木嶋くんシリーズ第4弾です。
巻を重ねても面白いです。
そして邪悪顔の木嶋君がかわいいです。
立花の手作りお弁当、かわいすぎて爆笑でした。
後半は修哉と豪がメインのお話です。
4人揃った時がまた面白いんですよね(´▽`)
ラストの鈴木くんが主役の4コマ漫画も面白かったです。鈴木くんポジティブ!

次回は「立花、昴のウチへ行く」の巻です。
一体、どんな家族が登場するのか、楽しみすぎます。




2015年07月22日 (水) | Edit |
青春乙女番長!全3巻 / 清野静流



コミックです☆

地黒でコワモテ、ケンカっぱやい性格のせいで「殺人鬼」のあだ名を持つ女子高生・平田美羽(みはね)。でも、本当は誰よりも純情一途な、16歳の恋するオトメ……?

すごく面白いです。笑いました~(´▽`)
少女マンガの主人公らしくない美羽の行動にはまりました。
中身は乙女で、優しくて、けな気なんですが、とにかく男前です。
そしてトーマ君かわいすぎっ!
天然ぶりと、心の広さが素晴らしいです。
楽しませていただきました~。
主人公の両親のお話「純愛特攻隊長!」も読みたくなってきました!




2015年07月20日 (月) | Edit |
あまからカルテット / 柚木麻子



女子校時代からの仲良し四人組も、いよいよ三十歳目前。ピアノ講師の咲子、編集者の薫子、美容部員の満里子、料理上手な由香子。恋愛の荒波も、仕事の浮き沈みも、四人の絆で乗り越えてみせる。

今まで読んだ柚木さんの作品の中で一番好きです。
明るくて、みんな友達思いで、ドロドロした所が全然ないです。
題名がピッタリでいいですね。

それぞれ全く違うタイプの4人の親友たち。
ついタイプの違う友達たちと自分を比べて落ち込んでしまったり…それぞれの長所が、逆にコンプレックスになってしまったりします。
恋愛や仕事、それぞれが悩み、落ち込んだりしますが、乗り越えて進んでいく。どの話も良かったです。
女同士仲良し4人が、お互いを思い合い、助け合う様子が心地良かったです(´▽`)


2015年07月19日 (日) | Edit |
木暮荘物語 / 三浦しをん



世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年、安普請極まりない全六室のぼろアパート・木暮荘。現在の住人は四人で空き室あります。木暮荘に関わる人たちの連作短編集です。

どの話も面白く、引き込まれます。
仄暗い感情や欲望がけっこう赤裸々に語られていますが、なぜかイヤな感じはなく、それぞれの自然な日常…そんな感じがします。
そして、どの話も読後感が良くて、個性的で優しい人柄に温かい気持ちになります。
一見普通の人に見えますが、みんなそれぞれ個性的…現実の世界もそんなんですよね。
世の中には、色んな人がいて、色んな思いや事情があって、それが当たり前なんだなぁと改めて思わされる物語でした。
とても良かったです。




2015年07月17日 (金) | Edit |
杏のふむふむ / 杏



ラブラドールのハリーと過ごした小学校時代、歴女の第一歩を踏み出した中学時代、単身海外にモデル修業に行った頃、決死の山登り“成人式”。子供の頃、修業時代、舞台やテレビの仕事、私生活まで、さまざまな出会った人を語る。

杏ちゃんの真面目さ、一つ一つの仕事に全力を注ぎ、何事にも努力を惜しまない気持ちが溢れているエッセイ集です。
好奇心旺盛で、行動力もある所とか、本当にスゴイなぁと感心するばかりでした。
文章も読みやすいし、杏ちゃんが描いたイラストも本当にかわいいです。
なんて真っ直ぐな人なんでしょう。清々しく、とても気持ちのよい本です。
自分もこんな風に、少しでも近づけるといいのですが……ぐうたらな私とは違いすぎて……見習わないとなぁ~と思います(^▽^;)


2015年07月11日 (土) | Edit |
生きるぼくら / 原田マハ



いじめを受け、ひきこもりになってしまった24歳の麻生人生。母と二人で暮らしていたが、突然母が姿を消してしまい、一枚の年賀状を頼りに蓼科で一人暮らしをしている人生の祖母・マーサおばあちゃんに会いに行く。

最初の人生のいじめと不登校の場面は重くて、読むのが苦しかったです。
けれど、蓼科の人たちが温かくて、気持ちがほっこりしました。
人生と対人恐怖症のつぼみが、共に変わっていく姿も良かったし、二人の関係も読んでいて楽しかったです。
ずっと人生の母と父のことが気にかかっていたので、ラストは感動しました。
マーサおばあちゃんからの年賀状の真実。
お父さんは、人生もお母さんのことも忘れていなかったんですね。
とても安心し、嬉しくなりました。
素晴らしいです。
マハさんの本を読むのは初めてでしたが、とても良かったので他の作品も読みたくなりました!



2015年07月08日 (水) | Edit |
夏の子供 魚住くんシリーズ Ⅴ / 榎田ユウリ



久留米のアパートが経年劣化で取り壊されることになり、久留米は会社の寮に移ることになった。一方、PTSDの症状に苦しめられつつも研究に励む魚住に、アメリカ留学の話が持ち上がる。

シリーズ最終巻です。
表紙の男の子は誰かな?と思いながら読み始めました。

一巻から比べると、魚住くんはすごく変わりました。
優しい人たちに見守られ、辛いことを乗り越え続けて、強く成長しました。
今まで何かを強く欲したことのなかった魚住くんが、アメリカへ行きたいと強く思い、決心した場面は感動しました。
読み終えて、感無量です。
岸田のお祖父さんお祖母さんがまた素敵でした。
久留米が自分の気持ちを口にした場面も好きです。
響子の仕事の話も興味をそそられました。新聞コピーのお作法……絶対したくない仕事です…。

「死」と隣り合わせの物語でしたが、ラストに新しい命と出会えました。
魚住くんが36歳になった先まで、描いてくれていることが嬉しいです。
素晴らしい作品でした。


2015年07月07日 (火) | Edit |
性悪オオカミが恋をしたらしい / 桜賀めい



「ワルイコトシタイ」シリーズの最新作です!
今回は、人と接することが苦手な風紀委員長・香坂 直と、 不自然な程いつも笑顔を絶やさない元生徒会長の紅城司狼のCPです。
題名がもう面白そうな感じです。
謎だった紅城の内情も分かって、今までの行動にも納得しました。
香坂くんの乙女のようなイケナイ感が可愛かったです。
義弟の疾風くんは不器用過ぎる……素直になれず、狼さんにサラッと奪われてしまい、ちょっと可哀想……まぁでもしょうがないか。
書き下ろしの「お宅訪問」は笑いました(´▽`)
ゲス顔、爆笑です。
妄想少女たちも大好きなので、再び登場し嬉しいです。また登場してほしい!
香坂くんと元生徒会長の組み合わせってどんなのか想像つかない感じでしたが、中々良かったです。
次の連載はどのCPかな?楽しみです(´▽`)


2015年07月05日 (日) | Edit |
平成大家族 / 中島京子



30代のひきこもり息子と90歳過ぎの姑と4人で静かに暮らす緋田夫婦。ある日突然、破産した長女一家と離婚した次女が戻ってきて、四世代8人の大所帯に!

家族が順番に語っていく、短編連作集です。
それぞれ、どんなことを思って、どんなことを考えているのか分かって面白いです。読みやすく、ぐいぐい引き込まれます。
破産、離婚、シングルマザー、引きこもり、認知症……問題は山積みですが、大らかで明るいです。
逸子の中学生の息子・さとるのクラスメート達は意地悪で後味が悪かったですが…。
30代で引きこもりの長男・克郎に春が訪れたことが、とても嬉しいです。
克郎をゆっくりと見守ってくれるカヤノさんが素晴らしい。
読後感がとても良く、楽しい作品でした。