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2014年08月30日 (土) | Edit |
オチケン探偵の事件簿 / 大倉崇裕



「オチケン」シリーズ第三弾です。
ついに題名に探偵がつきましたね。
いつも事件に巻き込まれてしまう越智くんも、さすがに三冊目となるとかなりしっかりしてきました。相変わらず、先輩の岸や中村に振り回されて勉強も出来ず、おごらされたりと大変な目に合っていますが…。
お話はまだ大学一年の夏休みで、あまり時は経ってないです。

今回は連作短編2話です。
幻の男」では、名門の千条学園が登場し、「高田の馬場」では仲の悪い水泳部と水球部、さらにラグビー部も登場します。
毎回、いろんな部が出てきて面白いです。

越智くんは、いつかは落語をするのでしょうか?
もし、そうなら落語をするところまで読みたいですね。
また、ラストで新たな問題が起こったところで終わりましたが、続きがあるといいですね。

2014年08月29日 (金) | Edit |
キケン / 有川浩



成南電気工科大学のサークル「機械制御研究部」、略称【キケン】。日々繰り広げられる、犯罪スレスレの実験や破壊的行為から「キケン」と呼ばれている、理系男子たちの黄金時代を描く青春物語。

理系男子大学生たちの部活メインの青春小説です。
久しぶりに有川さんの小説を読みました。
有川さんは、色んなお話を書けますね。
こんなお話まで描いちゃうところがスゴイです。

最後、うまくまとまってました~最高の終わり方です(´▽`)
元山が「キケン」のOBになってしまった複雑な気持ちがホロリときます。
もうあの場所は自分たちの場所じゃない……という気持ち、誰でも一度は持ったことがあると思います。
その、何ともいえない気持ちがググッと伝わってきます。
そして見開きの黒板スゴクいいですね(´▽`)

中一息子は表紙のイラストの内容が中身にもあったら良かったのにと言っていました。確かに面白そうですが……そうなるとラノベっぽくなっちゃいますよね。

2014年08月24日 (日) | Edit |
家計簿課長と日記王子 / 海野 幸



BL小説です☆

電機メーカーに勤める課長で34歳の周平は極度の倹約家で、家計簿をつけている。
ある日周平の住む寮が火事で焼けてしまい、営業部の王子・伏見とルームシェアすることになった。

王子・伏見の会社と家とでのギャップがいいですね。
家では上下揃いの黒のスウェットで、カップラーメンを食べて、週刊誌やマンガを読んでる王子……。
この、ほんわかとしたギャップはいいですね(´▽`)

周平はお金を使うのは悪いことだと思っていました。
私も「うちは貧乏だ」とか「お金がない」などと言われて育ったので、周平の欲しいモノが欲しいと素直に言えない気持ちが痛いほど伝わりました(T_T)
私は自分で働くようになってからは、欲しいモノはすぐに買ったりしましたが……我慢してた分、爆発みたいな……そこは課長とは違いましたね(^▽^;)

会社でトラブルが発生し、その時、部下たちに的確に指示を出し、解決していく課長の姿がかっこ良かったです。
技術室の鈴本さんとのやり取りも面白くて、普段静かな雰囲気の課長がギャアギャア言い争いをしてるのが意外だったので…さすが課長ですね。
それにしても、課長のしゃべり方がオジサンくさいような……34歳にしてもちょっと……変な所が気になってしまいました(ーー;)


2014年08月23日 (土) | Edit |
株式会社ネバーラ北関東支社 / 瀧羽麻子



東京で仕事も恋も充実した生活を送っていた弥生だが、突然彼氏に振られてしまい、仕事にも疲れ、田舎に転職する。

ほんわかしたお話です。
舞台が田舎のお話も好きですし、力を入れて読まなくてもいいところがいいです。
弥生の周りの皆さんが、いい人でホッとします。

ラストの弥生の選択は安心しました。
弥生の恋の行方はどうなるのでしょう?気になります。個人的には沢森くんとうまくいってほしいですが…(´▽`)
沢森くん、とってもいい人ですよね。
東京に憧れるマユミちゃんの高校生の時のお話「はるのうららの」も好きです(´▽`)
今後、東京に行ってしまう菅野くんとはどんな関係になるのかなぁ?

瀧羽さんの作品、初読みでしたが、雰囲気が好きです。他の作品も読みたいです!

2014年08月21日 (木) | Edit |
オチケン、ピンチ!! / 大倉崇裕



「オチケン」シリーズ第二弾です。

とても読みやすい小説です。
個性的な登場人物たちが沢山出てきます。大学の色んなサークルも出てきて面白いです。
前作の越智くんはもっとオロオロ、オドオドしていたイメージですが、今回は少ししっかりしてきて安心して読めます。相変わらず巻き込まれる形で事件に関わりますが、もう諦めたのかオチケン部員らしさが出てきました。
風変わりで謎なオチケン部員の岸さんと中村さんも、今回の活躍で親しみが湧いてきましたし、盛り上がってきました。

あとがきに、前回からの続編の構想はなく、前作のラストに起こった事件は読者の皆さんが考えてくれればいいと思っていた、と書かれています。
驚きました。読者が自由に考えてほしい……というのは苦手です。なので、ラストの謎からスタートしてくれて、うれしいです。
ですが、今回もラストに事件が起こっているので、次作でその謎が解明されているのか気になるところです。
その事件なら学生部の土屋さんも登場するので、ぜひ解決してほしいです(´▽`)

2014年08月20日 (水) | Edit |
恋するウサギの育て方 / 榛名 悠



BL小説です☆

イケメンでチャラい大学生・稲葉雄大は、大学で一宮圭史と再会したが、高校時代八つ当たりでセクハラまがいの意地悪をしたせいで嫌われている。何とか一宮に近づきたくて稲葉は同じサークル「異文化交流研究会」に入る。

稲葉と一宮、二人ともノンケなんです。なので、稲葉はずっと一宮に執着する気持ちがなんなのか分からないんです。
分からないまま一宮を追い続けます。今まで誰のことも本気になったことのない稲葉にとっては初恋です!
高校時代の失態のせいで嫌われてるところからスタートし、ようやく気を許してもらえるようになり……そして恋だと気付き……と、そんな感じなので二人がうまくいくまで結構かかりますが、その過程が楽しいです。
一宮のことで、一喜一憂する稲葉の様子がいいです。

そして異文化交流研究会(イブケン)のメンバーが面白いです。
賑やかに笑わせてくれます(´▽`)
口絵のイブケンの部室のイラストが特にお気に入りです。稲葉は一宮の隣に座らせてもらえず椅子が一つ挟んであり、一宮が一生懸命どうでもいいような情報をメモってる様子がいいです。ホワイトボードも本文に忠実だし、マネキンは赤いレインコートを纏ってるし、壁には「男鍋からの卒業!」の文字が!イブケンのメンバー6人ともイメージぴったりです。陵クミコさんのイラスト良いです!
イラストも中身もかわいいお話でした(´▽`)

2014年08月19日 (火) | Edit |
秘密の花園 / 三浦しをん



カトリック系女子高校に通う、全然タイプの違う三人の少女、那由多(なゆた)、淑子(としこ)、翠(すい)の連作短編集。

女の子たち独特の世界です。
那由多は過去のトラウマで男の子とうまく付き合えず、淑子は国語の先生が好きでたまらず、そのことで頭がいっぱい。クールだと思われている翠は、那由多だけは特別でその他はほとんど興味がない。
いつの時代も同じような悩みを持つ女の子たちがいて、永遠に繰り返すのでしょう。
重苦しい内容ですが、引き込まれました。
すっきり終わらないところが、この年頃の女の子たちの不安定さをさらに強調してるように思います。
この終わり方でいいのですが、もう少し成長した女の子たちのその後も知りたいですね(´▽`)

2014年08月18日 (月) | Edit |
すっぴんは事件か?/ 姫野カオルコ



ついつい流してしまいがちな、世間にはびこる“常識”。そこに「ちょっと待った」をかけるエッセイ集です。

姫野さんのエッセイ、初めて読みました。面白いです!
なるほど!と頷くことが満載で、頷かない話もありますが読んでてスゴク楽しいです(´▽`)

すっぴんのお話は、私も常日頃、厚化粧しすぎて逆にキレイでなくなってる女性が多いのではないかと疑問に思っていました。
小悪魔や、文庫本、鼻くその話も大いに納得です。
それと姫野さんのマイコレクションが驚きました。世代が違うので、内容はよく分からないのですが、今もずっと持っているのがスゴイなぁ。
言われてみれば、そういうモノを持っている女の人って、聞いたことがないですよね。
小説の裏話も載っているので「ツ、イ、ラ、ク」など読みたくなりました。
そして、他のエッセイ集も読みたいです!


2014年08月17日 (日) | Edit |
さよなら妖精 / 米澤穂信



1991年4月。高校3年生の守屋と太刀洗(センドー)は、学校の帰り道に雨宿りをするマーヤと出会う。マーヤは遠い国からやって来て、行く場所がなく途方に暮れていた。旅館を経営している同級生の白河の家で、二か月間暮らすことになったマーヤとの交流と謎を描く物語。

題名を見て、少しファンタジーなお話なのかと思っていました。
全然違いました。ユーゴスラビアという国が出てきた瞬間、現実を突きつけられ悲しい予感でいっぱいになります。
その上、題名には「さよなら」とありますし、心構えをして読み続けました。
ニュースでよくユーゴスラビアの紛争のことをしていましたが、歴史や状況など詳しいことは知りませんでした。
この物語を読むと、突然身近なものになります。
守屋たちがマーヤと会話した全部が、マーヤがどこに帰ったのかの謎を解くヒントになります。とても難しいです。

高校生たちが、すごく物知りで、難しい言葉をたくさん使ってましたね。
それにしても、センドーさんの性格は分かりにくいです。これは守屋くんじゃなくても分からないだろうし、誤解されるでしょう(ーー;)
なぜ中学浪人したのかは語られていませんでしたね。

世界情勢が絡んでいる小説です。若い人たちに読んでもらいたい作品です。


2014年08月16日 (土) | Edit |
ロマンティックにはなれない / 牧山とも



BL小説です☆

厚生労働省に勤める倫央(ともひさ)が、虚弱体質ながら官僚を続けていられる理由は、従弟の医師・睦司(ちかし)が倫央を甘やかし、ケアをしているから。ケンカ口調のケンカップルのお話です。

題名通り、ロマンティックな雰囲気にはならない二人です。
ケンカ腰な会話が面白いです。
最初は、独特の堅苦しい文体や言い回し、言葉使いが読みにくいと感じていたのに、いつの間にかはまって楽しくなってきました(´▽`)
どんな状況でも、甘くならない二人が笑えます(´▽`)
そして、倫央が鈍くて、初々しいのがカワイイです。普段あんななのでギャップが良いです。

ただ倫央(ともひさ)と睦司(ちかし)の名前が……読み方がなかなか覚えられず、ルビの所まで何回も戻って読み方確認してしまいました(ーー;)
牧山さん、初読みでしたが他の作品もこんな文章なんでしょうか?やたら難しい漢字も多いですね(ーー;)
難しい漢字はすべてルビが振ってあったので助かりました!漢字の勉強になったかも…です。
他の作品もチャレンジしたいです!