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2014年05月30日 (金) | Edit |
凍りのくじら / 辻村 深月



辻村さんの作品、初読みです。
前から、一度読んでみたいと思っていました。

主人公の理帆子は、頭も良く、顔立ちもいい。そして母や同級生、遊び友達を見下し、馬鹿にしています。
父の友達にお金を援助してもらい、生活しているのにもかかわらず、外食にもクリーニングにも全く抵抗がなく、時間とお金を天秤にかけるなら時間を選ぶと言い切ります。
中々にイタイ主人公ですが、惹かれました。珍しいタイプの主人公だったからでしょうか。
理帆子の行動は、全く先が読めませんでした。理解できない理帆子の言動ですが、その心情をずっと分かりやすく描いてくれているので面白いです。
周りの友達は優しいですね。

一番印象に残ったのは理帆子の母親でした。
病室の窓から撮っていた写真には感動しました。写真集の題名にも。
親が子を想う気持ちがひしひしと伝わってきます。
学生の頃の人柄もいいなぁと思いました。
あきらさんが好きになったのも分かりますね。

最後の方は、完全に意表をつかれました(゚Д゚;)
ファンタジーがあるとは思っていなかったので(^▽^;)

ちなみに、「ドラえもん」はダンナさんと息子が大好きなので、全巻揃っています。
初期の頃の作品が面白いそうで、何度も読み返しています。
私は、のび太がドラえもんに頼りすぎで、その上道具を調子に乗って使い過ぎ、最後はひどい目に合うのを見るのが辛くて、あまり好きではありませんでした(^▽^;)
もっと、大らかな気持ちで見れれば良かったんですけど、どうしても心配になってしまって、楽しく見れなかったんです…。


2014年05月28日 (水) | Edit |
きょうのできごと / 柴崎友香



大学院に合格して、京都で学生生活を送る事になった正道の、引っ越し祝いに集まった数人の男女。5つの視点で描かれた小さな物語。

柴崎さんのの単行本デビュー作です。
あっという間に読み終わりました。
題名の通り「きょうのできごと」でした。日常を切り取って、物語にしたような作品です。
5人の視点なので、それぞれの物語があるのが面白いです。
会話が全て関西弁で、独特の雰囲気があり、のんびりと力を入れずに読むのがお勧めです。

髪をいいかげんに切られた西山がなんだか気の毒でした。
正道が買い出しに行ってる間の、西山やかわちたちの様子も知りたかったな。
やさぐれていた西山が正気に戻り、かわちがにこにこ顔になるまでに何があったのでしょう?

ただ後から付けた「きょうのできごとのつづきのできごと」の「けいとと真紀のできごと」は、なんだか不自然だったので、ない方がいいのでは?と思ってしまいました。
映画の撮影現場を見に行った小説家のできごと」は良かったです。
こういうのは好きです(´▽`)

映画になってたことは知りませんでした。
最後の方を読んで、表紙をちゃんと見てみれば田中麗奈さんとと妻夫木さんですね(^▽^;)
どうして気付かなかったんでしょう……(・_・;)

以前読んだ、柴崎さんのエッセイ集「よそ見津々」も面白かったです(´▽`)

2014年05月27日 (火) | Edit |
恋のつづき 恋のはなし2 / 砂原糖子



BL小説です☆
恋のはなし」の続編です。
続編があると分かると、もう我慢できず、すぐ注文してしまいました(^▽^;)
今月はもう本を買いすぎていたので、来月まで堪えようと思ったのですが…ムリでした…。
その上、ついでに、もう一冊砂原さんの本を一緒に注文してしまいました(^▽^;)

部屋の近所で工事が始まり、騒音で眠れない多和田は、新山のマンションで一か月暮らすことになる。
新山のマンションの隣には、多和田の仕事のお客・野津が住んでいた。


読んでいて、その後の展開がだいたい分かっても、楽しんで読めます(´▽`)
本が届いてすぐ、もう一気に読んでしまいました。
前回の「恋のはなし」が良すぎたので、今回は内容に少し物足りなさは感じてしまいましたが、より二人の絆が強くなったようで良かったです。
そして今回、新山の真面目な部分が見れたり、多和田の揺るがない気持ちを感じたりできました。
初心な多和田と、言葉攻めの新山の関係が相変わらず良いです。

それと、「あとがき」面白かったです。
この本と一緒に注文した「言ノ葉ノ花」のことも話に出てきていたので、ちょうど良かったです(´▽`)
また「言ノ葉ノ花」を読んだあと、この「あとがき」を再読します!

2014年05月26日 (月) | Edit |
小説家の作り方 / 野崎 まど



駆け出しの作家・物実のもとに初めて来たファンレター。
それはこの世で一番面白い小説のアイデアを閃いたので、小説の書き方を教えてほしいという内容だった。

この小説の前に夏目漱石の「それから」を読んでいたので、急に世界が変わった感じがして、ギャップが大きかったです(^▽^;)
久しぶりに雰囲気がライトノベル的なものを読みました。
野崎さんの作品、初読みです。
登場人物が中々良く、笑わせてくれる人やらいて、楽しんで読めました(´▽`)
途中から、話が急転換し、伏線が色々と繋がり出します。
うまくまとまってるなぁと感心しました。
最後も「えっ!そうだったの?」と意表をつかれ、面白かったです。


2014年05月25日 (日) | Edit |
それから / 夏目漱石



学業を終えてからも、働かず、親から生活費をもらい、のんびり暮らしている30歳の代助。これまで親や兄嫁が勧める縁談を全て断ってきたが、親友の妻・三千代への恋を認識しはじめる。

こんな三部作あるんですね。三四郎が出てこないのがガックリでした。
そして、こんなに主人公に共感できない作品も珍しいです。
以前、三千代を棄てたのに今になって……って思っちゃいますね(ーー;)
けれど、代助だからこそ、この物語が完成するんですね。

題名の「それから」の意味は最後まで読まないと分からないです。
普通なら学業を終えたら、仕事を探し、働き、そのうち結婚し家庭を作ります。
けれど代助は、三千代以外の何もかも(親・兄弟・親友)を失ってから、ようやく仕事を探しに行きました。
代助の「それから」が始まります。
門野さん。僕は一寸職業を探して来る

今後の代助と三千代のことは一切描かれていませんが、「それから」に辿り着くまでの物語なのでしょうがないですね。
こうなってくると、三部作の最後「」も、あまり楽しい内容ではなさそうな雰囲気ですが、最後まで読みたいです。

2014年05月23日 (金) | Edit |
恋のはなし / 砂原糖子



BL小説です☆
BLの割合多いですね(^▽^;)

多和田はゲイであることに罪悪感を抱き、29歳の今まで恋愛経験がない。
親友から男性を紹介されるが、来られなくなった相手の代わりに伝言を頼まれた新山は、興味本位でゲイのふりをして話を合わす。

多和田がすごくすごく真面目です。そして乙女で純真無垢で臆病でかわいいです(´▽`)
そして、新山はノンケで女好きで、チャライです…。多和田のことも、仕事の脚本のネタに利用しますし…性格悪いです…。
こうなってくると、多和田がのことが非常に心配です(ーー;)
けれど、二人の性格はまるで違いますが、意志が強く、人の目を気にしない新山の性格が、臆病でネガティブな多和田には合うようで…。
仕事で利用するために、近づいた新山が、いつの間にか多和田に惹かれている様子が面白いです。
意地悪な新山と、純情な多和田の絡みも良かったです。多和田がかわいくて(´▽`)

砂原さんの本、初めて読みましたが、とても読みやすかったので、他の作品もぜひ読みたいです(´▽`)
そして、この作品の続編「恋のつづき 」も読みたいです!

高久尚子さんのイラストも良かったです(´▽`)
イラストって、大事ですよね。まず、表紙のイラストがいまいちだと買う気にならないですし(ーー;)
この作品、ステキなイラストで良かった~(´▽`)



2014年05月22日 (木) | Edit |
スコーレNo.4 / 宮下奈都



骨董品屋の三姉妹の長女・麻子。
仲が良いけれど、積極的で綺麗な妹と、平凡な自分を比べて自信の無い麻子が中学、高校、大学、就職を通して4つのスコーレ(学校)と出会い、成長していく。

麻子は真面目で、中学の頃からふわふわせず、しっかりと地に足つけ歩いている女の子のように感じました。
輸入貿易会社に就職が決まり、現場を経験するため、靴屋で働きはじめてからの話は特に引き込まれました。
迷い、途方に暮れながらも、しっかりと前に進んでいます。
そして、仕事に自信を持つようになり、麻子も変わっていきます。
大きな出来事はないのですが、麻子の恋や日常、妹との関係などが淡々と描かれ、少しずつ引き込まれていきました。

実はNo.1の最初の方で読むのを挫折しかけました(^▽^;)
けれど、麻子が初めて恋をし、そこから最後まではスイスイと読めました(´▽`)
最後まで読めて良かったです(´▽`)
就職した頃の、昔の自分に読ませてあげたいなぁ。

2014年05月20日 (火) | Edit |
透きとおった糸をのばして / 草野たき



読みやすい本が読みたい、今の気持ちにピッタリでした(´▽`)
すらすらと読める上に、読了感もすごくいいです。
第40回講談社児童文学新人賞受賞作品です。
児童文学、好きです。

中学2年生でテニス部の香緒。同じ部活の、親友だと思っていたちなみが離れてしまった。香緒は仲直りして、もとのように仲良くなりたいと、ずっと待ち続けている。
両親が海外出張中で、しっかりしていて面倒見のいい、いとこの大学院生・知里と平和に暮らしていたが、、ふられた恋人を追って上京してきたるう子も一緒に暮らすことになり、珍妙な三人の共同生活が始まる。

人間関係で悩んでる学生の子たちが、この本を読めば少し気持ちが楽になるんじゃないのかなって思います。
何が正解か分からないけど、自分が納得して、前へ進められたら、もうそれで十分だと思えるような気持ちになります。
香緒もるう子も知里も、自分の思い通りにはいかなくて傷ついて苦しんでいたけれど、最後はスッキリと前へ進んでいくので、一安心です。

題名の意味も読み終わると分かります。
知里がるう子との関係を「見えない細い糸」と言いますが、今までそんな風に考えたことなかったのですが、私にもそんな子がいるなぁと、つくづく思いました。
読み終わってから、疎遠になった、ずっと会ってないその女の子との思い出ばかりが蘇ってきます。
誰にでも、そんな人が一人は居るのかもしれないですね。

草野さんのハチミツドロップスリボンも良かったです(´▽`)
他の作品も読みたいです。

2014年05月19日 (月) | Edit |
スローリズム / 杉原 理生



引き続きBL小説です☆
杉原さんの作品、初めて読みましたが良かったです(´▽`)

水森に、毎週2回必ず電話をかける矢萩。
高校生の頃、水森にゲイである事を告白した矢萩は「安心しろよ、おまえだけは絶対に好きにならないから」と言う。
あれから12年経ち、二人は相変わらず友達でいる。

ほんとに、なんてスローリズムな二人(゚Д゚;)!

堀田の「矢萩さんなんかもう何年も無駄な努力を続けてるわけだ。なんかかわいそうだな。わかってて放置してるなら、水森さんて、そういうとこ、ちょっと残酷ですよね
ここは読んでて胸が苦しくなりました。ホントにその通りなので。
そして、矢萩の友達のままでいいから、ずっと水森のそばにいたいという、けな気さが切なくて……。

堀田がいなければ、さらにずっと友達のまま月日が流れていたような感じですよね(ーー;)
矢萩から言うことはないから、ノンケの水森から言わない限り、二人はずっとこれからも友達だったんだろうな。
ノンケの人を好きになってしまったら、実際はこんな風なのかもしれないですね。
矢萩の、長い長い一途な想いが報われて良かったです(´▽`)

2014年05月18日 (日) | Edit |
きみがいなけりゃ息もできない / 榎田尤利



BL小説です☆

前回読んだ「彩雲国秘抄 骸骨を乞う」が、かなり重くて切ない内容だったので、次は軽くて楽しそうな本が読みたくなり、この本を選びました。
大正解でした(´▽`)

マンガ家シリーズ第一弾です。
ルコちゃんと呼ばれている、生活能力皆無の売れないマンガ家・二木と、その世話をし続ける幼なじみの東海林のお話です。

ここまで、何にもできないダメダメなキャラも珍しいですね。なんだかこのダメダメぶりが、すごく面白いのです。
東海林に甘えまくって、何でもしてもらえるのが当たり前のようになってるルコちゃん。そして、東海林も何から何まで世話を焼きまくります。
けれど、二木に対する独占が愛情だと気付いた東海林は限界を感じ、二木から離れることを決意します。
東海林に突き放されて、ルコちゃんはべそべそ泣いてボロボロになっちゃいます。
けれど、一人前になったら東海林に会えると信じて、頑張ります!

番外編の、ルコちゃんと東海林と大学生時代のお話「きみがいたんじゃ転居できない」も、すごく好きです。
ルコちゃん、かわいすぎ(´▽`)
東海林に冷たくされて、元気がなくなる様子が可哀想で胸がキュンと痛くなります(>_<)
そして、東海林が家に行くと言った時の、あの喜びようがかわいくて(*´▽`*)
スケルトン先生の骨フェチぶりも面白いです!

お気に入りの一冊になりました(´▽`)