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2014年08月14日 (木) | Edit |
限界集落株式会社 / 黒野 伸一



起業のためにIT起業を辞めた多岐川優は、ふと幼い頃に何回か行ったことのある亡き祖父の家を訪れた。故郷はド田舎で、診療所は潰れ、小学校も廃校になり、バスも来なくなっていた。優は村の人たちと交流するうちに、この限界集落を再生しようと考え始める。

限界集落のことを分かりやすく小説にしてくれています。
限界集落を何とかするためには、やる気、知恵、リーダー、協力、お金など、必要なモノがいっぱいで、とても難しいことだと感じました。そして何より、この場所で生きていく意思のある若者たちが必要不可欠ですね。

主人公の優の人柄が、暗さを感じさせず、そのせいか読みやすくて良かったです。
そして、賢く、仕事も出来る人なので安心して読めます。完璧すぎる感じはありますが…いいと思います!

前半は好きなのですが、最後の方の事件からスキャンダルの辺は読むのしんどかったです。ベジタ坊が汚れブランドになっちゃったのが哀しすぎです。ベジタ坊のその後が気になるのは私だけでしょうか?
役場の二ノ宮さんとは、ラストは協力できるようになって良かった。
農家とJAの関係など、あまり良く知らなかったので本書を読んでちょっと驚きました。色々と勉強になります。

気になったのは、文庫本の裏表紙の内容紹介ですが……「社会不安を一掃する逆転満塁ホームラン」……これは個人的には書いてほしくなかったです……。だいたい予想はつきますが、結果を書いてしまっては本の面白味がかなり損なわれた感があります。ネットにも、そのまま内容紹介が載っているので、読みたい本を探している時に読んでしまいました……。その上、読み終わってみると逆転満塁ホームランは言い過ぎのような気が……。
こんなことが気になるのは私だけかもしれませんが……。