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2016年10月27日 (木) | Edit |
切れない糸 / 坂木 司



東京の商店街育ちの新井和也は、大学卒業を間近にした冬、家族の危機に直面する。そこで急遽、就職の決まっていない和也が、家業の新井クリーニング店を継ぐことに。

和也が少しずつ成長していく様子が良いです。
商店街で家業を継ぐって、やっぱりえらいなぁと思います。今時、なかなか出来ることじゃないですよね。周りがスーツなどを着て就職する中、和也の葛藤や複雑な気持ちがよく伝わります。
うっとうしいけど温かい、商店街の良さが和也を通して描かれていました。

和也と沢田、お互いに支え合っている関係がいいですね。
登場人物がみんな優しい人ばかりで、悪人もいないし、ミステリーですが殺人などの事件がないので、気持ち良く読めます。
「切れない糸」って、そういう意味だったんですね。
続編はないようですが、良い終わり方でした~(´▽`)


2016年09月24日 (土) | Edit |
女子的生活 / 坂木 司



女子的生活を楽しむため、東京に出てきたみきは、アパレルで働きながら、念願のお洒落生活を満喫中。そっちがその気なら、いつだって受けて立ってやる!彼女は、自由。だから、最高の生活を知っている。

読み始めは、女子的生活を満喫してるだけの小説?もしかしてあまり面白くないのでは?と思ったりもしたのですが、いえいえとんでもない。面白くて、爽快感もあります。
坂木さんがこんな作風の本を書くとは驚きました。
でも男の人には全体的に分からないかもなぁ~と思います。
そこらの女子より、よっぽど女子なみき。よく人を見てるし、強かで世渡りもとても上手。感心しまくりです。
とてもじゃないけど、こんなに女子を満喫できないです。

素直で分かりやすい後藤くんが良かったなぁ。ラストかっこいいんだけど、「褒めて、青春っぽいことを言う奴」これが恥ずかしくてムリな気持ちは、ものすご~く分かります。分かりすぎて、こんな気持ちになるのが自分だけじゃなかったんだ!と嬉しくなりました。

あとがきの言葉です。

闘う人が好きです。たとえ力が弱くても、心が弱くても、前を向こうとする人が好きです。生きることは困難で、でもその中で下らない冗談を言える人が好きです。みきと後藤は、そんな二人です。

2016年08月11日 (木) | Edit |
アンと青春 / 坂木 司



今回も様々なお客様が訪れ、アンちゃんが少しずつ成長していきます。
そして、今回は立花さんの感情の乱れっぷりがすごいです。荒れ模様ですね。
乙女すぎて、面倒くさい子になっちゃってます(ーー;)
アンちゃんは、立花さんの気持ちには全く気付いておりません。それはそうでしょう…という気もします。嫉妬が分かりにくいし…。
それにしても、恋愛が絡んでくるのは嬉しいです。
次は「アンと愛情」になるのでしょうか?
私は「赤毛のアン」シリーズでは断トツに「アンの愛情」が好きなんですよね~♪ アンは自分の気持ちになかなか気づかないんです…そこが面白いんですけど(´▽`)
次回どうなるのでしょう?とても楽しみです!


2016年04月17日 (日) | Edit |
僕と先生 / 坂木 司



「先生と僕」の続編です。

坂木ワールド全開です。ほのぼのしてるようで、そうじゃない…。
万引き、嫌がらせ、ゴミ問題……人間の悪い面をまざまざと日常の謎として描いています。
なんとなく仄暗い雰囲気になりそうなところを、二葉君と隼人君のコンビが緩和してくれます。
今回、レディバードが登場。続きがあると嬉しいです。

言葉を惜しむのは、怠慢。
この言葉が印象的でした。


2015年02月02日 (月) | Edit |
ホリデー・イン / 坂木 司



「ホリデー」シリーズ初のスピンアウト短編集。今回は親子の物語ではなく、彼らを取り巻く人々のもうひとつの物語。ジャスミン、雪夜、大東、ナナ、進らそれぞれを主人公にした6編を収録。

魅力ある登場人物たちの、それぞれの過去や事情などが描かれています。
「そうだったのかぁ~」と、所々でしみじみ思いながら読み進んでいきました。
ジャスミンの気持ちは、坂木さんと同じで私も気づきませんでしたが…そうだったんですか?

ラストのジャスミンと雪夜の会話が好きです。
僕は、どこにも行きませんから
王子…ステキですね(´▽`)

進くんが大和に会いに行くまでの過程が、進くん語りで描かれているお話もあります。
全く知らないお父さんに自分から会いにいくことは、すごく勇気が必要だったのだと改めて実感しました。
もう一度、シリーズ最初から読み返したくなりました~。