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2015年03月16日 (月) | Edit |
世界地図の下書き / 朝井リョウ



両親の事故、離婚、DVなどさまざまな理由で児童養護施設「青葉おひさまの家」に入所している子供たちの物語。

表紙はほのぼのとした雰囲気ですが、子供たちにはそれぞれ厳しい現実があり、切なく苦しい小説です。
主役の一班の子供たちは仲が良くて、そこが救いです。

人をいじめるやつはいじめ続ける。何をしても変わらない人がいる。
確かにそうです。
逃げることができるなら、違う世界でまた新しく生活を始めればいいです。
それにしても、悲しい気持ちになってしまうお話です。
佐緒里、麻利、淳也、美保子、太輔…みんな幸せになってほしいです。


2014年05月10日 (土) | Edit |
少女は卒業しない / 朝井リョウ



校舎取り壊しが決まっている高校、最後の卒業式の一日。
少女たちの別れと旅立ちの青春物語。7つの連作短編集です。

四拍子をもう一度」、面白かったです。
卒業ライブの直前、ヴィジュアル系バンド<ヘブンズドア>の衣装やメイク道具が消えてしまいます。
バンドのメンバーの名前が「世界が消えて失くなる前に」とか、「心音」と書いて「パルス」と読むとか、それをちゃんとメンバーが使ってるのが面白くて、それに対して軽音部元部長の神田杏子のツッコミが、終始冴えわたっていて笑えます。
「刹那四世」こと、ボーカルの森崎が、緊急事態にも関わらず、ずっと落ち着いていているのがスゴイです。
森崎の歌声、聴きたいなぁ(´▽`)

エンドロールが始まる」、「屋上は青」「ふたりの背景」の物語も好きですね。

どの物語も、性格の全く違う7人の女の子たちの、決意や、不安や葛藤などの心情が細やかに描かれていています。
昔も今も、女の子たちの中身の気持ちは、ずっと一緒なんだなぁ~と、思ったりしました。

朝井さんのデビュー作桐島部活やめるってよも好きです(´▽`)