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2014年04月22日 (火) | Edit |
イン・ザ・プール / 奥田英朗



伊良部総合病院地下にある神経科を訪れると、注射フェチの医学博士・伊良部一郎が出迎えます。伊良部と患者たちの関わりを描いた連作短篇集です。

神経科を訪れる患者たちの、深刻な気持ちがリアルに伝わってきます。
患者たちは、どうなるんだろう?ちゃんと治るのか?と、心配でどんどん読んでいきました。
医学博士・伊良部が、治す気がなさそうなので、大丈夫なのかと、読んでるこちらが不安になってしまいます。
伊良部のやる事なす事、すべてが無茶苦茶で、無邪気で、笑ってしまいます。
患者たちが、そんな伊良部と関わる時だけは、気が抜けるような、安心するような、そういう気持ちが伝わり、こちらもホッとします。

ラストの「いてもたっても」
<記事悪用された。ルポライター執念の追跡>
<ルポライターの岩村さん、執念の追跡取材>
これが、一番笑わせてもらいました(´▽`)
患者たちの病気は決して笑えるものではないのですが、伊良部が関わることで、面白く読むことができます。

引き込まれる作品でした。さすが数々の賞を受賞されている作者様ですね。
精神科医・伊良部シリーズ、次回は空中ブランコです!