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2018年03月25日 (日) | Edit |
復讐はため息の調べ / いとう由貴



戦争中、大尉であった道彦は軍上層部の命令により人命よりも機密保持を優先し、味方である男達を見殺しにするという苦い記憶があった。それから数年。病の妹を抱えた道彦は、かつて見殺しにした男のひとり、成島の手に落ちる。

道彦の生い立ち、それが性格にも影響を与えており…とにかく切なくて、途中から涙が止まらなくなりました(T_T)
道彦は、成島から見殺しにされた恨みを買われましたが、道彦の力では到底助けられる状況ではありませんでした。それでも、自分の行動の全てに責を負い、一切の言い訳も言わず、成島にわたしを許してはならないとまで言います。
そして道彦の唯一の家族の妹の存在が、また泣けます。
妹が居ることで生きていける道彦にとって、妹を失いそうになる不安な気持ちが、こちらにも伝わり胸が痛くなりました。
唯一、古関の存在が物語を少し穏やかにしていて和みました。
無償の愛を知らなかった道彦ですが、これからは愛し愛されて幸せに暮らしてほしいです(´▽`)