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2017年03月05日 (日) | Edit |
i / 西 加奈子



「この世界にアイは存在しません。」 入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、 彼女の胸に居座り続けることになる。


とっても繊細で、何事も考えすぎるアイ。そんなアイがどんな風に生きていくのだろうかと気になり、読み進めていきました。
アイを育ててくれた両親の、世界で起こっている残酷な事件の細部を小さな子供に聞かせるってどうなんだろう?そんな話を常に詳しく聞かされ、写真や映像を見せられていたら、行きていくことが怖くて不安で夜も眠れなくなりそう…。私は耐えられそうもないです。

アイに親友ができたことは嬉しかったです。
ラストの方はくどい感じがして、読むのがしんどかったです。
考えすぎるというのは、とっても生きていくのが大変ですね。
世界の事をいつも考えている登場人物たちは、すごすぎて…私には少し馴染めなかったです。
西さんしか書けないお話。


2017年02月22日 (水) | Edit |
ごはんぐるり / 西 加奈子



「グルメ」じゃない「ごはん」のこと!
食エッセイ&書き下ろし短編食小説「奴」


おいしいごはんのエッセイ集です。
西さん独特の軽快な文章と、気取らずに色々なことをさらけ出してくれている内容で楽しく読めます。
一番印象に残ったのは、やはり「カイロの卵かけごはん」です。
毎日美味しいモノを食べられるって、なんて恵まれているんだろうと改めて思います。毎食、食べるものにも困らずパンやパスタやお米や好きなモノを選んで、好きなおかずやデザート、そんな高いお金を払わなくても、美味しいモノが簡単に手に入り、体重や健康を気にしなければ思う存分食べられます。
本当になんて恵まれているのでしょう。それだけで、とっても幸せなことですよね。
日本で暮らしてたら、それらが当たり前になりすぎてて、それがどんなに恵まれていることか気づきにくいですが、そのことにもっと感謝しなければいけないなぁと反省です。

「活字ごはん」すごく共感しました。
特に海外の小説。モンゴメリの小説に出てくる手作りの料理やデザートが、どんなものかよく分からないけど、読むたびに、食べてみたいなぁ~どんなんなんだろう?っていつも思っていました。
食べることばかりの楽しいエッセイ集でした♪


2016年06月21日 (火) | Edit |
サラバ! 下 / 西 加奈子



早速ネタバレです。すいません。
歩のモテ自慢が長すぎて…途中、読むのしんどくなりました……でも、これが歩の書いた物語だというなら仕方がない……。
そして貴子の変わりようが凄すぎて、もう違和感しかなかったです。
大人になってから、こんなに別人のように変われるかな?
父と母の馴れ初めや、すれ違いは切なかったです。
どうすれば良かったんだろう?と考えてしまうけれど、この道しかなかったんだろうな。
長い物語でした。


2016年06月19日 (日) | Edit |
サラバ! 上 / 西 加奈子



1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。父の海外赴任先だ。母と変わり者の姉も一緒だった。イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。

読み始めてすぐ、回想記っぽいし分厚いし…年々読書に根気の無くなってきた自分に全部読めるか心配になりました。
回想記があんまり好きじゃないんです。
終始、姉の行動に心配しどおしでした。下巻もやっぱり心配するんでしょうね。
エジプトで母と姉の距離が近づいたことと、姉が牧田くんと楽しそうにしてたことが唯一嬉しかったです。
それにしても、あの従兄たちは一体何なんだろう?
今の所、歩が淡々と語り続けていますが、下巻もこんな感じなのでしょうか?
とりあえず、今の所は何とも言えないので引き続き下巻を読みます。




2016年05月05日 (木) | Edit |
まく子 / 西 加奈子



小さな温泉街に住む小学五年生の「ぼく」は、子どもと大人の狭間にいた。ぼくは、猛スピードで「大人」になっていく女子たちが恐ろしかった。そして、否応なしに変わっていく自分の身体に抗おうとしていた。そんなとき、コズエがやってきたのだ。

表紙の仕掛け、夜中驚きました。まだ読む前で意味も分からずで…(^▽^;)

忘れがちですが、人間も宇宙にある物質の、たくさんの粒で作られた生命体なんですよね。
宇宙の物質で作られていて、死んだら肉体は地球にかえって、それは宇宙の一部であり…人間も宇宙人ですよね。


小さな小さな、祝福された粒で出来た、たくさんの奇跡の体。
ぼくたちはいずれ死ななければいけない。絶対に、死ななければならない。
温泉も、石垣も、木々も、いずれ消える。それは恐ろしいことだけど、永遠に残るものよりは、きっと優しい。
永遠に残るものはきっと、他のものに粒を与えられないものだ。他のものと、交われないものだ。
粒を交換しながら、朽ちながら、永遠に残るぼくら。


西さんはすごいなぁと、この小説を読んで改めて思いました。