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2014年07月25日 (金) | Edit |
ゆめつげ / 畠中 恵



江戸の小さな神社で神官を務める、のんびり屋の兄・弓月としっかり者の弟・信行。
夢に入って過去や未来を見る「夢告」ができる弓月のもとに、大店の一人息子の行方を占ってほしいと依頼が舞い込む。


ほのぼのとしたお話かと思いきや、辻斬りが現れたり、殺人事件があったりと、なかなか物騒です。
弓月は「しゃばけ」の若旦那と似ていますが、夢告をしすぎて血を吐いたりと、身を削りながら事件を解決しようと中々大変です。
江戸時代から明治に変わる幕末の混沌とした様子が、物語の背景にあり、最後の終わりかたが独特で良かったです。


2014年06月20日 (金) | Edit |
うそうそ / 畠中 恵



「しゃばけ」シリーズ第5弾です。
今回は長編でした。
若だんなが、湯治をしに箱根へ旅に出ます。
ずっと短編が続いていたので、今回も短編だと勝手に思い込み、その時はとりあえず切りのいい所まで読もうと思っていました。
ところが、物語が始まってすぐに若だんなは、手代の仁吉と佐助とはぐれてしまうし、宿に着いたとたん松之助と共にさらわれてしまうし、切りのいい所はありませんでした(^▽^;)
今回も鳴家、大活躍です。お獅子もかわいい(´▽`)
鳴家は小さいから、どこにでも若だんなにくっついていけるから便利ですね。
とても軽快で読みやすいですが、いつも誰か…人間もしくは妖のブラックな面が浮き彫りになり、決して楽しいだけの物語ではないです。
それが、「しゃばけ」シリーズですね。


2014年04月17日 (木) | Edit |
おまけのこ / 畠中 恵



しゃばけシリーズ第4弾です。
5つの短編が入っています。
今回は殺人事件が起こらなかったのが、うれしいです。
面白いお話が多くて、良かったです。

こわい
一太郎は珍しく栄吉とケンカしてしまい、落ち込んでいる時に狐者異(こわい)と出会います。
こわいは、仏すらも厭い、恐れたまうという、どうすることもできない哀しき妖です。

畳紙
異常なほどの厚化粧がやめられないお雛が、その悩みを屏風のぞきに相談します。

動く影
5歳の一太郎が、身体が弱いながらも、頭を使って、子供たちと協力しながら、動く影を探します。
この一件で、一太郎は唯一の友達と言える栄吉と、より仲良くなることができました。
幼い一太郎が懸命に頑張る様子が微笑ましいお話です。

「ありんすこく」
一太郎が吉原の禿を足抜けさせて、一緒に逃げると言いだしました。

「おまけのこ」
私の大好きな妖・鳴家が飛ばされ、川に流され、鴉に捕まりながらも頑張ります。
一太郎が、たくさんの他所の鳴家たちの中から、うちの子の声を聞き分けて見つけ出すところが良かったです。
かわいくて、楽しいお話でした(´▽`)


2014年04月10日 (木) | Edit |
ねこのばば / 畠中恵



しゃばけシリーズ第3弾です。5つの短編が入っています。
相変わらず物騒な事件が多いですが、一太郎たちや鳴家たち妖が、和やかな雰囲気にしてくれています。

茶巾たまご」のお話が好きです。
身体が弱くて、食の細い一太郎が、珍しくご飯のお代わりをするし、寝込まなくなり、元気いっぱいになる様子が面白いです(´▽`)
貧乏神は、心を込めておもてなしすれば福運を呼ぶんですね。
小判をあげようとしたら、家を出て行ってしまうのも、らしくて面白かったです。

産土(うぶすな)」は犬神の佐助の過去のお話です。
見事に引っかかりました(^▽^;)
どうして佐助が今、長崎屋で、一太郎のそばにいるようになったのかが分かります。
切ないお話です。

たまやたまや」では、とうとう幼なじみのお春がお嫁に行ってしまいます。
一太郎といずれは結ばれるのかな?と思っていたのですが……違いましたね(・_・;)

次は「おまけのこ」です!

 
2014年03月29日 (土) | Edit |
ぬしさまへ / 畠中 恵



しゃばけシリーズの二冊目です。短編集です。
今回も妖怪たちが面白いです(´▽`) 

空のビードロ」は、一太郎の腹違いの兄・松之助のお話です。
しゃばけ」を読んでから松之助のことが気になっていたので、今回どうなったのか書かれていて良かったです。
奉公先で苦労しながら生きてきた松之助には、ぜひとも幸せになってほしいですね。

仁吉の思い人」では、モテモテ男・仁吉の失恋話が!
驚きました~(+o+) 千年も想ってるなんて…(゚Д゚;)
そして、今もやっぱり、むくわれることはないのに想い続けているんでしょうね…。
今、長崎屋で一太郎のそばに居るのも、恋の行く末だったのですね。
一途な妖だったんですね~。

次作は「ねこのばば」です!