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2015年07月04日 (土) | Edit |
第三の嘘 / アゴタ クリストフ



「悪童日記」三部作の完結編です。
双子はとうとう55歳になっています。
なんとも、つかみどころのないような展開です。
リュカとクラウス、双子が再会しましたが、このやるせない感じは何なのでしょう……。
なんて、深い孤独と悲しい結末…。
残酷で、救いのない物語です。

2015年06月22日 (月) | Edit |
ふたりの証拠 / アゴタ クリストフ



悪童日記」の続編です。
今回は、登場人物に名前がついています。
あれから祖母の家に戻ったのはリュカ(LUCAS)、国境を越えたのはクラウス(CLAUS)でした。
本書の8章中7章までは、リュカの物語です。
その物語の中には、個性的な人々がたくさん登場します。
本屋のヴィクトール、ヤスミーヌとその息子のマティアス、党書記ペテール、図書館員のクララ、不眠症の男など…。
ジョゼフやヴィクトール…なぜ、双子のもう一人のことを尋ねないのだろう?とは思いましたが……。
ラストで、そんな展開になるとは本当に驚きました……。
もう頭の中が?だらけです。
次の「第三の嘘」が完結です。
一体どうなっているのか?どうなるのか?楽しみです。


2015年06月05日 (金) | Edit |
悪童日記 / アゴタ・クリストフ



作者のデビュー作。
戦時下のある国で<大きな町>から母親が双子の子供を連れ<小さな町>のはずれにある自分の実母の家を訪ねてくる。母親の家にはもう子供に食べさせるものがなく、「魔女」と呼ばれる自分の母親に子供を預けに来たのだった。

生々しい戦争のさなか、たくましく生きる双子の少年たちが見たり経験したことが淡々と綴られています。
色々な種類の過激な場面や、ショックな出来事も多いです。

一人の人間の中には、色んな面があるのだと改めて思いました。
おばあちゃんは双子たちの敷布、毛布、肌着を全て売ってしまうような人ですが、連行される人々に林檎を落としてあげる慈悲深い面もあります。
双子たちに親切に世話を焼いてくれてた女中は、連行される人に最低な態度を取りました。
人のことを、一概にこういう人だと簡単に決めつけられないですね…。

ラストはとても驚いてしまいました。なぜ?
そして、これからどうなるのでしょう?どうするつもりなのでしょう?
三部作です。怖いですが続きを読みたいです。