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2015年05月12日 (火) | Edit |
紙コップのオリオン / 市川朔久子



論里(ろんり)は中学2年生の男子。母親と血のつながらない父親と、妹・有里(あり)と暮らしている。ある日学校から帰ると、母親が書き置きを残していなくなっていた。学校では、開校記念の行事をやることになり実行委員になってしまう。

母親が手紙一枚を残して姿を消します。
普通ならもっと深刻になりそうですが、妹の有里ちゃんは母親が居なくなってもいつも通りで、腹を立てているのは論里だけです。
母親はブログを開設し、撮った写真を載せ次々と更新し、好きなことをしているようです。
小学2年生と中学2年生の子供を置いていくって、ちょっと考えられないです。
父親は仕事も忙しそうだし、論里とは血がつながってないし…論里が父親に気を遣っている様子がちょっと悲しくなります。
でも父親は人が好くて、ホントにいいお父さんなんですよね。
なんだかんだ言いながらも論里は、学校に行ってる時は、母親のことはすっかり忘れてますし。
開校記念の実行委員…最初は全くやる気がなかったのですが、徐々にやる気を出す様子が面白いです。
実行委員会の時、浮いてしまった白ちゃんを助ける場面が好きです。かっこいいじゃないですか!
そして、しっかりしてる進藤先輩も好きです。こんな人が上に居てくれると助かりますよね。
有里ちゃんもかわいいし、登場人物みんないい人です。
表紙もキレイでかわいくて好きです。

デビュー作の「よるの美容院」も読みたいです。


2015年05月04日 (月) | Edit |
ABC! 曙第二中学校放送部 / 市川朔久子



みさとが所属するのは、機材オタク・古場と2人だけの放送部。学校一厳しい先生から目をつけられ、部員を増やさなければ廃部になる状況に陥る。

放送部が舞台の作品は初めて読みました。
みさとは普通の女の子です。その、みさとに絡むクラスメイトの亜美たち。
世の中には、古権沢先生や亜美のような人がどこにでもいますね……。
みさとがあんなに頑張っていたバスケ部に居られなくなってしまったのは、本当に悲しいです。こんな子たちが、現実にたくさんいるんだろうなぁと思うと切ないです。

放送部に所属しているものの、未経験でやる気のなかったみさとが美少女の転校生・葉月と関わり、変わっていきます。
そして、葉月にも辛い過去がありました。
辛いことがあっても、頑張って学校に来ているみさとや葉月の姿が凛々しいです。
題名通り、中学生の子たちに読んでほしい本です。