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2016年03月06日 (日) | Edit |
母親ウエスタン / 原田ひ香



母のない子持ちやもめの家庭を転々と渡り歩く広美。短いときは数か月、長くとも数年、トラック運転手や遠洋漁業、家を長く空ける父子家庭の母親役をして、家庭が軌道にのると人知れず去っていく。それは突然姿を消す残酷な悪魔でもある。

なんとも変わったお話です。
広美の行動が良いのか良くないのかは分かりませんが、最初から最後までずっと切ない気持ちになります。
その後の他の子供たちは、どうなったんだろう?と気にかかるし…。
広美と実の子の現在の関係性がまたさらに切ないです…。
ラストは、そうなっちゃうのか…と、なんとなくスッキリしないような…そんな読後感です。


2016年02月13日 (土) | Edit |
三人屋 / 原田ひ香



ラプンツェル商店街で、「ル・ジュール」が再開店した。時間帯によって出すものが変わるその店は、街の人に「三人屋」と呼ばれているが、店を営む三姉妹はそのことを知らない。

姉妹たちの微妙な関係や、浮気・不倫などもあり、なかなか泥臭くリアルだったりしました。
それぞれの登場人物たちのお話を読むたび、生きてると色々あるなぁと感じます。
後ろめたいことがあるような複雑な人間模様が面白かったです。
みんな、何かしらあるよね……なんだか勇気づけられました。
朝・昼・晩と「三人屋」の料理が食べたいです(´▽`)


2016年02月02日 (火) | Edit |
復讐屋成海慶介の事件簿 / 原田ひ香



男に騙され、会社も辞める羽目になってしまった元OLの神戸美菜代は、凄腕の復讐屋がいるという噂を聞きつけ、その男、成海慶介の事務所を訪ねる。が、お金がないこと、社会的信用がないことを理由にけんもほろろに追い返されてしまう。

復讐なんて、ちょっと怖い題名なので通常なら選ばない本なのですが、原田さんの小説なので思い切って読んでみました。
ちっとも恐ろしくなく、軽快な文章で楽しく読めました(´▽`)
成海と美菜代は良いコンビですね!
生きていれば色々なことがありますが、復讐は神様にお任せしましょう。
続編出てほしいなぁ。


2015年12月09日 (水) | Edit |
ギリギリ / 原田ひ香



脚本家の卵である健児は、同窓会で夫と死別したばかりの瞳と再会し、彼女のマンションに居候する形で再婚。前夫の不倫相手や母親など、大切なひとを失った彼らの絶妙なバランスのうえに成り立っていた関係の行方は?

脚本家の卵・健児、キャリアウーマンの瞳、瞳の亡くなった元夫の母親・静江、3人がそれぞれ語っていく連作短篇集です。
こんな連作短篇集は特に好きです。
それぞれの気持ちや、考え方が分かって、面白く興味深く引き込まれました。
静江さんが気持ちを切り替えていく様子など良かったです。
ですが、ラストは……そうなっちゃうか~と切なくなりました。


2015年09月13日 (日) | Edit |
人生オークション / 原田 ひ香



不倫の果てに刃傷沙汰に及んでしまい、謹慎中のりり子叔母さん。就職が決まらずアルバイトをする私は、一人暮らしを始めた叔母の手伝いをしに行くことになる。そこで目にしたのは、トラック一台分はある、大量のダンボール。

人生オークション」と「あめよび」の二作収録されています。
どちらも読みやすく、面白かったです。
欲しいモノは人それぞれで、価値観も人それぞれで…。
人それぞれ、色々な人生があるんですよね。
自分の人生を、自分のペースで進んでいけばいい。
でも、自分のことばかりだと、大切なモノを失くしてしまうこともあるんだな…と思ったりしました。

どちらもラストが清々しいです。